2010年6月4日金曜日

MMORPGについて語るか

第一回目ということでどんなゲームについて書こうかと考えていました。僕の大好きなゲームたちが頭に浮かびましたが敢えてそれらは後で書きたくなりました。エビフライは最後に食べるタイプなのです。かと言って中途半端な物は書きたくないと思ってたところ、MMORPGが面白いんじゃないかと思ったので書かせていただきます。

MMORPGとはMassively Multiplayer Online Role-Playing Game (マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム) の略で、「多人数同時参加型オンラインRPG」などと訳されています。広義のオンラインゲームといえば囲碁や麻雀なども含まれるんでしょうが、いわゆるオンラインゲームと言われてイメージするのはこのMMORRPGなのではないでしょうか。代表的なものとしてリネージュやラグナロクオンライン、ファイナルファンタジー11などがあります。プレーヤーは特に決められたストーリーを進むのではなく、小さなミッションなどをクリアしていきます。もちろん個人で遊ぶこともできますが、他のプレーヤーと協力して遊ぶことが多いです(それがオンラインゲームの醍醐味ですから)。

 さてこのMMORPGは大量のオンラインゲーム廃人を生み出しました。トイレに行く時間すら惜しく、ボトラーと呼ばれるペットボトルにおしっこをする人間もいるようです。主だったストーリーがないのになぜそこまで熱中できるのでしょうか。それは出現率が低いアイテムなどをかき集めることでハイランクのプレーヤーになることができ、そのランキングは常に他のプレーヤーとの競争になるからです。要は、プレーヤーはゲームを楽しむことより他のプレーヤーと競うことに主眼がおかれます。このゲームシステムはアイテム課金と相まって莫大な利益を上げています。

MMORPGを遊ぶユーザーがいる以上それ自体を否定することはできませんが、これ自体が楽しいゲームかどうかと聞かれると疑問を感じざるを得ません。もちろん、そのような廃人プレーではなく他のプレーヤーとの共同作業、いわゆるコミュニケーションを楽しむプレーヤー(恐らくコチラのほうが多いでしょう)もいます。ただこのコミュニケーションという面もゲームの中核に据えると危険です。コミュニケーションをするだけならゲームである必要はないのですから。

そういった意味でこれまでのゲームとは趣の異なるMMORPGは、今までとは異なるプレーヤーを生み出しました。そしてそれにともなって多くのMMORPGが提供されました。正直言って今の市場はかなりの飽和状態となっており、新規参入でビックタイトルを生むことは難しいでしょう。そういった意味ではMMORPGも新しい局面を迎えている事になります。すなわちゲームとしての面白みです。剣と魔法の世界をオンラインに移植して、適当なキャラクターを被せただけではいい加減飽きてきます。そこでカードゲームの要素を加えたり、または全く新しい要素が追加されたりしてきています。これ自体は非常に良い傾向だと思います。

ただしMMORPGにおいてもっとも重要なことは、終りの無い世界の中でユーザーはどのようなストーリーを紡ぐことができるかということです。先にも書きました通り、MMORPGはストーリー的なおわりはありません。だからユーザーが自分で独自のストーリーをつくらなくては行けません。たとえば友達と協力して、ある敵を倒すだとかです。ただしこのストーリーは自分が望む限り、もしくは周囲が望む限り終わることなのない世界です。この世界に長くいることは決して望ましいことではありません。なぜなら感動はストーリーに終わりがあってこそ生きるからです。

そう考えるとMMIRPGはゲームシステムとして、ユーザーが独自に紡ぐストーリーをどう終わらせるのかを考えてデザインをしていくひつようがありそうです。



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