2010年6月12日土曜日

ファミスタについて語るか

ファミスタについて語るか。ファミスタはとは1986年12月10日にナムコから発売された野球ゲームである。

初代野球ゲームといえば1983年に任天堂から発売されたベースボールがある。ベースボールは紛れもなく野球ゲームであるがチームプレイではない。その理由としては選手の個性と言うものがなく、バッターやピッチャーの能力は一定である。ただしこのファミスタは違う。

「ぴの」を代表とする足の早い選手がいたし、ピッチャーの投げられる球速も選手によって異なった。このころは実名は使用できなかったが、実際の球団をモデルにチームが組まれていた。そうすることによって野球ゲームの階段を一段登ったのがファミスタだった。また、そうすることによって、年代ごとに選手は入団や引退をするため、続く続編が作られる。その後、コナミのパワプロと野球ゲームのフィールドで戦うことになる。

選手の個性を表現したことによって、実際の球団をイメージしてゲームを遊ぶことが出来ると言う効果もあったが、もう一つ大きな効果を与えたと思う。それは球団をプレイすると言う感覚だ。任天堂のベースボールは、一人の野球選手としてプレイする。それに対してチームという個性を持ったため、チームをプレイすることになった。(チームを監督するだけのプロ野球チームをつくろうというゲームもあるのだが)

チームをプレイすると言うことは実際にはありえない。選手一人一人の人格は個別だから当然だ。ただしそれがファミスタではできる。ゲームならできる。スポーツゲームと言うものは画像を綺麗し、ゲーム要素を移植すればいいかのように考えがちだが、こうした点を考えるプレーヤーのコントロール範囲をどう設定するのかと言う点がゲームのメッセージとなると言うことだと思う。

あとファミスタは音楽も個性的だった。ムコのゲームの音楽はすべてよく作りこまれていた。プロ野球と言うドラマの中で鳴るBGMは無意識的に残り続けている。ファミスタは無意識的にプロ野球チームにさらなる愛情を産んでいき、実際のプロ野ファンも増やしていったと実感している。

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